第56回ナノ構造ポリマー研究会
昨年の新型コロナウィルスによる感染リスクへの対応として、世の中の活動様式が大きく変革されつつあります。ナノ構造ポリマー研究会の活動も対面方式での講演会、交流会、合同講演会などの行事がすべてオンラインで開催されてきました。今回は、withコロナ、afterコロナの世界において、将来ビジョンのキーワードであるSDGsをキーワードに、サステナブル・環境に配慮した社会実現に貢献するポリマー材料技術について、有識者の方々から展望を発信いただくべく、トピックス講演会を企画しました。多数の方にご参加頂きますよう、宜しくお願い致します。
【日時】2021年5月12日(水)13:00-17:00
【方式】webを使用したオンライン(Zoom)
*オンラインでの参加希望される方には、別途、開催日前に、入力方法をお知らせいたします。
【内容】
13:00-14:00 総会(ナノ構造ポリマー研究協会)
14:10-14:20 挨拶:古河電工(株) 加納 義久氏(ナノ構造ポリマー研究協会副代表理事)
14:20-14:50 演題:新時代を乗り切る新しい射出成形技術
講師:日本合成樹脂技術協会 青葉 堯氏
概要:1 射出成形品設計法の基本技術、2 射出成形品設計法の最新技術、3 製品企画と使用条件の把握、4 使用条件の設定方法、5 製作条件制約の把握、6 製作条件制約の設定方法、7 射出成形の理論・基本技術体系、8 射出成形条件の設定の基本、9 射出成形条件の設定の最新技術、10 射出成形条件の精密制御技術、11 成形材料の着色法、12 スプルー・ランナーの再生技術、13 外乱防止の最新技術、14 成形サイクルの短縮、15 段取り作業の節減、16 射出成形品不良防止の最新技術
14:50-15:20 演題:コロナ禍とプラスチックごみ問題への対応策
講師:金沢大学 五十嵐 敏郎氏
概要:プラスチックはコロナ禍での成形の在り方とプラスチックごみのLeakへの対応という2つの大きな課題に直面している。前者には地産地消のプラスチック成形というモノつくりの新しい哲学が求められ、後者には管理可能な長期用途の拡大というプラスチック産業の構造改革が求められる。講演では、転成形によるFSC(Foam Sandwich Construction)を取り上げ、両方の課題を同時に解決する方策を示す。
15:20-15:30 休憩
15:30-16:00 演題:今後の環境対応プラスチック材料技術
講師:京都大学 臼杵 有光氏
概要:演者が今までに開発してきたナノコンポジット材料、バイオプラスチック材料、リサイクル技術などを紹介し、今後のプラスチックを含む有機材料に関して期待していることを述べる。脱炭素社会を目指し、植物由来材料、人工光合成、有機材料の新規創製が必須だと考えている。
16:00-16:30 演題:プラスチック材料の今後の環境対応
講師:包装科学研究所 葛良 忠彦氏
概要:プラスチック材料の環境問題の一つとして、温室効果ガス排出量削減が挙げられる。これの対応には、バイオマスプラスチックの使用が挙げられる。種々のバイオマスプラスチックが開発されているので、その適用状況について述べる。また、海洋プラスチック汚染への対応が望まれる。この問題に対処するための私の提言について述べる。
16:30-17:20 演題:SDGsから見たプラスチックの位置づけと今後進むべき方向
講師:秋元技術士事務所 秋元 英郎氏
概要:プラスチックは人類の知恵から生まれた優れた素材であり、人々の健康や安全を守り幸福にしてきた。一方で使用済みプラスチックのごみ問題から目を背けてきたツケが顕在化してきている。単にプラスチックを止めても解決にならない。我々はプラスチックとどう付き合っていくべきかをお話する。
参加要領
講習会費:ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料、非会員 10000円
申込方法:氏名、会社、部署、電話、メールアドレス、懇親会出欠、
請求書が必要な場合はその旨を下記 宛へメールでご連絡下さい。
また、ご希望の参加形式(会場、またはオンライン)をお知らせください。
【ナノ構造ポリマー研究協会会員】
特定非営利活動法人ナノ構造ポリマー研究協会
会員委員 理事
久保山敬一
kuboyama@ransp.jp
東京工業大学