第9回nano webinar
日時：2021年7月14日（水）13:00-15:10
方法：zoomsによるonline講演会
プログラム：
13:00-13:10 挨拶：ナノ構造ポリマー研究協会代表理事 西 敏夫
13:10-14:10 座長 臼杵有光 ナノ構造ポリマー研究協会副代表理事
講師：佐藤絵理子 大阪市立大学 大学院工学研究科 化学生物系専攻 教授
演題: 高強度・界面剥離を目指した易解体性接着材料の設計
要旨：接着後に容易に解体できる機能を有する易解体性接着材料は、主に仮接着等の用途で用いられてきたが、近年、構造用接着など高い接着強度や耐久性が要求される用途での需要が高まっている。また、被着体のリサイクルを考慮すると、被着体に糊残りしない界面剥離による解体が望まれる。本講演では、高強度・界面剥離を達成するための、易解体性接着材料の新しい分子設計について紹介する。
略歴：
2000年3月 大阪市立大学工学部応用化学科卒業
2004年3月 大阪市立大学大学院工学研究科後期博士課程化学生物系専攻年限短縮修了並びに博士（工学）の学位取得
2000年10月～2001年2月＆2002年4月～2002年7月 オーストラリア グリフィス大学 visiting research associate
2004年5月 日東電工（株）博士研究員（北海道大学工学部勤務）
2005年4月 東北大学多元物質科学研究所 COEフェロー
2006年4月 近畿大学分子工学研究所ヘンケル先端技術リサーチセンター 博士研究員
2008年4月 大阪市立大学大学院工学研究科 特任講師
2011年4月 同上 講師
2016年10月 同上 准教授
2019年10月 同上 教授
【専門】
高分子合成、接着、界面科学
【主な受賞】
2010年 高分子学会 第19回ポリマー材料フォーラム 優秀発表賞
2011年 日本接着学会 第33回（平成23年度）奨励賞
2013年 高分子学会 平成24年度高分子研究奨励賞
2013年 Best Presentation Award for Rising Star, IUPAC International Symposium on Ionic Polymerization, 2013
2017年 日本化学会 第5回女性化学者奨励賞
2017年 高分子学会関西支部 第63回高分子研究発表会[神戸]ヤングサイエンティスト講演賞
2018年 一般社団法人日本ゴム協会 CERI若手奨励賞
2018年 日本接着学会 第40回（平成30年度）進歩賞
2020年 高分子学会広報委員会パブリシティ賞
14:10-15:10 座長 加納義久 ナノ構造ポリマー研究協会副代表理事
講師：島津彰 日東電工株式会社 研究開発本部
演題: 物質界面の分子シミュレーション
要旨：物質界面における分子レベルの現象の理解は、接着剤、粘着剤、界面活性剤、および、フィラー等添加剤の研究開発に要求されており、産業上、重要な課題となっている。
物質界面において、分子間相互作用と分子の動的挙動は、分子の構造化や界面物性に深く関わっており、化学構造に影響を受ける。このため、界面物性の制御には分子設計が有効な場合も多い。本研究では、粘着剤、界面活性剤などの界面現象を量子化学計算、分子動力学計算によって、分子レベルの挙動として解析した事例について紹介する。
略歴：東京理科大学卒業、大阪大学薬学研究科にて薬学博士取得、大阪大学薬学部助手を経て、日東電工株式会社研究開発本部にて、粘着剤、光学パネル、分離膜等の物性解析、シミュレーション技術の研究に従事。
これまでに、京都大学大工学研究科、東京工業大学理工学研究科にて、分子シミュレーションと物質評価技術に関する非常勤講師として任用。
【専門】
高分子物性科学、分子シミュレーション
参加要領
講習会費：ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料、非会員 １００００円
申込方法:ここよりお申し込みください
請求書が必要な場合はその旨を下記宛へメールでご連絡下さい。
NPO ナノ構造ポリマー研究協会
会員委員 理事
久保山敬一（東京工業大学）
kuboyama@ransp.jp
