今回の公開講演会では長年ポリマーアロイの分野を牽引されてきた山形大学・井上隆先生によるPP系TPEに関する物性発現メカニズムの解説を始めとし、東京大学・中嶋浩平先生による計算機として活用できる人工筋肉、豊田中研・河田順平様によるバイオ樹脂アロイの高性能化など、最新のTPE技術関連の話題を取り上げました。奮ってご参加頂けますようお願い申し上げます。
【開催日】:2021年9月30日(木)13:00-17:00
【場所】:オンライン(Zoomを利用する予定です)
【内容】:
12:45- 受付開始
13:00-13:10 挨拶:西 敏夫 特定非営利活動法人 ナノ構造ポリマー研究協会代表理事
13:10-14:30 演題「PP系TPE: なぜTPで、Eなのか」
山形大学客員教授・東京工業大学名誉教授 井上 隆氏
要旨:PP系TPEはPP/EPDM(e.g. 40/60)の動的架橋によって得られる。硬質樹脂であるPPが連続相であってもゴム状弾性(E)を示す。Eの起源について、反応を伴う動場の構造形成の観点から論じる。また、架橋粒子が多量に分散しているにも拘わらず良好な成形性(熱可塑性;TP)を示す仕掛についても考察する。
14:30-14:45 休憩
14:45-15:45 演題「人工筋肉の計算能力と制御」
東京大学 中嶋 浩平氏
要旨:本発表では、物理リザバー計算に基づいて、マッキベン型空気圧アクチュエータが計算機として活用できることを紹介する。また、閉ループ制御に基づいて複雑な非線形力学系を埋め込めることを示す。
15:45-15:55 休憩
15:55-16:55 演題「バイオ樹脂アロイの高性能化と実用化(仮)」
豊田中央研究所 河田 順平氏
要旨:持続可能な社会の実現に向け、非可食植物由来のポリアミド11とポリプロピレンより、相構造を制御したバイオ樹脂アロイを創製した結果、耐衝撃特性の飛躍的向上に成功した。本材料は優れた耐衝撃特性と特長的な粘度特性により、自動車の発泡ドアトリムに採用された。
【参加要領】
講習会費:ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料、非会員 5000円
申込方法:
会員:HPへログインし、講演会参加連絡より講演を選んで連絡ください。
非会員:HPへログイン後、講演会参加連絡より講演を選んで連絡ください。
または、氏名、会社、部署、電話、メールアドレス、住所等と
さらに請求書が必要な場合はその旨を記載し
下記 宛へメールでご連絡下さい。
特定非営利活動法人ナノ構造ポリマー研究協会
TPE技術研究会会長 企画責任者 中嶋 健
mail:nakajima@ransp.jp
WEB申し込み
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ログインについてはHP上のログインについてを参照ください。
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