20221011 第17回TPE技術研究会公開講演会

今回の公開講演会では2021年度高分子学会賞(科学)を受賞された長岡技術科学大学・河原成元先生による天然ゴムのナノ海島構造に関するご研究の解説を始めとし、北海道大学・野々山貴行先生による高温で瞬時に硬くなるソフトマテリアル、アルケマ・下西祥幸様による植物由来ポリアミドエラストマーによる持続可能性の改善など、最新のTPE技術関連の話題を取り上げました。奮ってご参加頂けますようお願い申し上げます。

【開催日】:2022年10月11日(火)13:00-17:00
【場所】:オンライン(Zoomを利用する予定)
【内容】:
12:45-    受付開始
13:00-13:10 挨拶:西 敏夫  特定非営利活動法人 ナノ構造ポリマー研究協会代表理事
13:10-14:30 演題「天然ゴムのナノ海島構造とその応用」
長岡技術科学大学教授 河原 成元氏
要旨:天然ゴムは、平均直径約1 µmのcis-1,4-ポリイソプレン粒子がリン脂質やタンパク質等の非ゴム成分から成る厚さ数十nmのマトリックス(ナノマトリックス)に分散したナノ海島構造を有するナノコンポジットである。まず、天然ゴムの構造を示してから、ナノ海島構造が、力学物性、熱老化性、加硫に及ぼす影響を示す。次に、合成シスポリイソプレンにナノ海島構造を形成することにより調製したゴムの物性を示す。
14:30-14:45 休憩
14:45-15:45 演題「高温で瞬時に1000倍硬くなるソフトマテリアル」
北海道大学大学院准教授 野々山 貴行氏
要旨:本発表では、高温で強い相分離を形成し、ガラスに近い転移を示す新規ハイドロゲルについて紹介する。また、温度の掛け方によって終点が異なる温度順応性についても考察する。
15:45-15:55 休憩
15:55-16:55 演題「植物由来ポリアミドエラストマーPebax Rnewの特徴、用途と持続可能性」
アルケマ株式会社 下西 祥幸氏
要旨:トウゴマ由来のポリアミド11をハードセグメントに使用する植物由来ポリアミド「Pebax Rnew」の特徴や用途に加え、持続可能性の改善や環境負荷の低減に関わる取り組みについて紹介する。

【参加要領】
講習会費:ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料、非会員 5000円
申込方法:
会員:HPへログインし、講演会参加連絡より講演を選んで連絡ください。
非会員:HPへログイン後、講演会参加連絡より講演を選んで連絡ください。
または、氏名、会社、部署、電話、メールアドレス、住所等と
さらに請求書が必要な場合はその旨を記載し
下記 宛へメールでご連絡下さい。
特定非営利活動法人ナノ構造ポリマー研究協会
TPE技術研究会会長 企画責任者 中嶋 健
mail: nakajima@ransp.jp

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詳細 https://ransp.jp/index.html/

Author: 中嶋 健