2023年度 第15回ナノ構造ポリマー研究協会 Nano webinar
ナノ構造ポリマー研究協会では2020年度よりnano webinarを企画し、オンライン配信による講演会を実施しています。今年度もその企画を継続し、年3回の開催を行う予定にしております。
今年度1回目の第15回nano webinarでは生分解性プラスチックをテーマに取り上げ、最前線で御活躍されている講師の方に講演をお願いいたしました。最新の研究動向のお話を伺えると思います。今回は最後に質問時間を多くとって皆様と議論できればと考えております。多くの方が参加され、活発に意見交換されることを期待しております。
日時:2023年7月12日(水)13:00-15:10
方法:webを使用したオンライン(Zoom)
プログラム:
13:00-13:10 挨拶:ナノ構造ポリマー研究協会代表理事 加納 義久
13:10-14:10 座長 臼杵有光 ナノ構造ポリマー研究協会副代表理事
講師:宇山 浩(大阪大学工学研究科応用化学専攻 教授)
演題: 生分解性プラスチックの開発動向
要旨:海洋プラスチックごみが社会問題化したことを契機に生分解性プラスチックへの関心が高まっている。また、地球温暖化防止、循環型社会構築に貢献するバイオマスプラスチックの普及も社会的に重要視されている。本講演では生分解性プラスチックを中心に、最近のバイオプラスチックの開発動向を概説する。
講師略歴:
1985 年 3 月 京都大学工学部合成化学科 卒業
1987 年 3 月 京都大学大学院工学研究科合成化学専攻 修士課程修了
1991 年 7 月 東北大学博士(工学) 取得
職歴
1987 年 4 月 花王株式会社 研究員
1988 年 3 月 東北大学工学部応用化学科 助手
1997 年 5 月 京都大学大学院工学研究科材料化学専攻 助手
2000 年 2 月 京都大学大学院工学研究科材料化学専攻 助教授
2004 年 4 月 大阪大学大学院工学研究科物質化学専攻 教授
2005 年 4 月 大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻 教授
現在に至る
14:10-15:10 座長 青木憲治 ナノ構造ポリマー研究協会理事
講師:佐野 浩(三菱ケミカル株式会社 サーキュラーエコノミー推進本部)
演題: 化学会社が取組むグリーントランスフォーメーション
―バイオプラスチックの貢献を中心に―
要旨:今後長きに亘って持続可能な社会を実現するために、カーボンニュートラリティとサーキュラーエコノミーは欠かせない課題です。これらに挑戦していくグリーントランスフォーメーション(GX)において、近年市場に浸透してきた新素材であるバイオプラスチックの果たす役割を、化学業界の立場からお示しします。
講師略歴:
1988年博士号取得の後、農水省農業生物資源研究所を経て1990年三菱化成(のちの三菱ケミカル)植物工学研究所に入社、国内外で作物の分子育種に従事。
2002年から2006年まで海外のバイオ研究所の運営と国際協力銀行の事業に関わる。
2007年から現職でバイオケミカル、バイオプラスチックの技術開発・事業開発を手がけ、2つのバイオプラスチックを事業化。
2019年からアドバイザーとしてサーキュラーエコノミー推進部(現グリーントランスフォーメーション推進本部)を兼務。
【参加要領】 講習会費:ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料 非会員 5,000円
申込方法:ここよりお申し込みください
https://ransp.jp/index.html/attend/
または、氏名、会社、部署、電話、メールアドレス、住所等とさらに請求書が必要な場合はその旨を記載し下記へメールでご連絡下さい。
特定非営利活動法人ナノ構造ポリマー研究協会
企画責任者 理事
臼杵有光 usuki@ransp.jp