第18回TPE技術研究会公開講演会
今回の公開講演会では当該分野を長年牽引されて来られた大阪大学産業科学研究所・原田明先生による自己修復性ポリマーに関するご研究の解説を始めとし、富山大学・椿範立先生によるカーボンニュートラル触媒反応、京都市産業技術研究所・仙波健様によるセルロースナノファイバー強化プラスチックの一貫製造プロセスなど、最新のTPE技術関連の話題を取り上げました。奮ってご参加頂けますようお願い申し上げます。
【開催日】:2023年10月17日(火)13:00-17:00
【場所】:東京工業大学 蔵前会館 手島精一記念会議室
上記とオンライン(Zoom)のハイブリッド開催
【内容】:
12:30- 受付開始
13:00-13:10 開会挨拶:加納 義久 特定非営利活動法人 ナノ構造ポリマー研究協会代表理事
13:10-14:20 演題「自己修復性ポリマー」
大阪大学産業科学研究所特任教授 原田 明氏
要旨: 近年、自己修復材料に多大な関心が寄せられている。これは自己修復材料が実現すれば、「もの」の寿命が延び、環境問題などに大きく貢献できる可能性があるためである。本講演ではその背景について述べ、次いで物理的な自己修復と切れても繫がる化学的自己修復について紹介する。化学的自己修復については、非共有結合を用いた方法、特にホストーゲスト相互作用を用いた方法について詳しく紹介する。
14:20-14:30 休憩
14:30-15:40 演題「カーボンニュートラル触媒反応」
富山大学工学部教授 椿 範立氏
要旨: 二酸化炭素の転換はカーボンニュートラル社会の実現に関する鍵である。二酸化炭素の水素化(グリーン水素)には炭素、水素、酸素を含み、パワフルな触媒があれば、ほとんどの有機化学製品と高分子製品を合成できる。付加価値が高くかつ市場規模の大きい出口製品までの製造技術が確立されれば、社会実装されやすいと思われる。本講演はカプセル触媒を用いるCO2の水素化からパラキシレンの一段合成、CO2の水素化からブタジエンの合成、バイオマス由来の合成ガス(CO+H2)からのジェット燃料(SAF)の直接合成など椿研究室の新規技術を概説する。
15:40-15:50 休憩
15:50-17:00 演題「CNF強化プラスチックの一貫製造プロセス」
京都市産業技術研究所産業支援センター研究主幹 仙波 健氏
要旨: CNF強化プラスチックは、2018年にランニングシューズに採用された後、最近では8/25に水上バイク部品への採用が発表された。モビリティ商品への初めての採用となる。これらの素材の製造技術の基本となる「京都プロセス」は、コストとパフォーマンスの両立を目指したCNF強化プラスチックの一貫製造プロセスである。
本発表では、その製造方法と考え方、材料特性、最近の結果を報告する。
17:00-17:10 閉会挨拶:中嶋 健 TPE技術研究会会長
17:30-20:00 懇親会
【参加要領】
講習会費:ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料
非会員 対面の場合 10,000円、オンラインの場合 5,000円
学生 無料
申込方法:
会員:HPへログインし、「講演会参加連絡」より講演を選んで連絡ください。
非会員: 氏名、会社、部署、電話、メールアドレス、住所等とさらに請求書が必要な場合はその旨を記載し、下記 宛へメールでご連絡下さい。
特定非営利活動法人ナノ構造ポリマー研究協会
TPE技術研究会会長 企画責任者 中嶋 健
mail: nakajima@ransp.jp
【WEB申し込み】(会員向け)
https://ransp.jp/index.html/attend/
より参加連絡に記入してください。(ログインが必要です)
ログインについてはHP上の「ログインについて」を参照ください。
詳細 https://ransp.jp/index.html/