第60回ナノ構造ポリマー研究会
近年、コンピュータによって作り出された仮想空間を体験できるVR(Virtual Reality)技術や、現実空間にデジタル情報や仮想空間を重ねて表示するAR(Augumented Reality)技術、ARをさらに拡張し、現実世界の形状や位置をデバイスが認識し、それに適合する画像を投影するMR(Mixed Reality)が注目されています(これらを総称してXR(Cross Reality)と言います)。そこで今回の講演会では、3人の有識者をお招きしてこれらXR技術やそれに必要とされる樹脂部材の現状と課題、将来の展望についてご講演いただく予定です。多数の方のご参加をお待ちしております。
【日時】2023年12月4日(月)13:30-16:50
【方式】webを使用したオンライン(Zoom)
※ 参加希望者には、開催日前にZoom urlをお知らせいたします。
【内容】
13:30-13:40 挨拶:橋本貞治氏(ナノ構造ポリマー研究協会副代表理事)
13:40-14:40 演題:空中ディスプレイの基礎と応用展開
〜光学系の考え方・最新動向から今後要求される素材まで〜
講師:宇都宮大学 山本 裕紹氏
概要:SF映画で描かれてきた空中に映像を形成する技術は,新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけに新しいタッチレスインターフェースとして注目されています。空中ディスプレイの基本原理と各種光学系の解説とともに、講演者がプロジェクトリーダーとして空中ディスプレイの国際標準を創成する取り組みについて紹介します。ボタンや操作パネルの非接触化を行うプロトタイプの開発、CGと人間が共演するXR応用などのアミューズメントや自動車への社会実装の事例や今後要求される素材やデバイスについて解説します。
14:40-15:55 演題: xR (VR/AR/MR)市場トレンド解説とxRグラスウェアへの樹脂材料の採用機会
講師:(株)テクノ・システム・リサーチ 木村 隼一氏
概要: 本講演では、xR領域(VR/AR/MR)のグラスウェア市場に関する項目を設定しております。xRグラスウェアの市場概要を始め、当該製品市場の将来性や市場拡大要因の解説を行います。更に、xRグラスウェア構成部品群から重要部材をご紹介致します。xRグラスウェアの課題解決に向けた技術開発向上トレンドにつきましても併せて解説致します。最後にこれらの重要部品を始め、xRグラスウェア製品に対する樹脂材料が求められる背景を解説致します。
15:55-16:05 休憩
16:05-16:50 演題:ホログラフィックコンタクトレンズディスプレイ
講師:東京農工大学 高木 康博氏
概要: コンタクトレンズディスプレイは、目の中に入れて使うことができる人体に非侵襲な形では最終形態のARディスプレイである。しかし、目の中のディスプレイは近すぎてピント合わせできないという問題がある。ホログラム技術を用いると、立体表示により目がピント合わせできる距離に映像を表示できる。ホログラフィックコンタクトレンズディスプレイの基礎実験の結果について説明する。
参加要領
講習会費:ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料、非会員 5,000円
申込方法:氏名、会社、部署、電話、メールアドレス、請求書が必要な場合は、その旨を下記宛へメールでご連絡下さい。
【ナノ構造ポリマー研究協会会員】
特定非営利活動法人ナノ構造ポリマー研究協会
会員委員 理事
久保山 敬一
mail: kuboyama@ransp.jp
WEB申し込み
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ログインについてはHP上の「ログインについて」をご参照ください。
詳細 https://ransp.jp/index.html/