20240723 第18回nanowebinar

2024年度 第18回ナノ構造ポリマー研究協会 Nano webinar

ナノ構造ポリマー研究協会では2020年度よりnano webinarを企画し、オンライン配信による講演会を実施しています。今年度もその企画を継続し、年3回の開催を行う予定にしております。
今年度1回目の第18回nano webinarでは、低温成形が可能なバロプラスチックおよび深海インスパイアード化学をテーマに取り上げ、最前線で御活躍されている講師に講演をお願いいたしました。省エネルギーに繋がり、自然に如何に学ぶのか、今後の研究を考えるうえで重要な要素をご紹介いただけます。多くの会員の皆さまの参加をお待ちしております。

日時:2024年7月23日(火) 13:00-15:10
方法:webを使用したオンライン(Zoom)
プログラム:
13:00-13:10 挨拶:ナノ構造ポリマー研究協会代表理事 加納 義久
13:10-14:10 座長 臼杵有光 ナノ構造ポリマー研究協会副代表理事
講師:谷口 育雄 氏(京都工芸繊維大学 繊維学系 教授)
演題: 圧力を駆動力とする高分子材料の構造・物性制御
要旨:圧力変化によって相転移する高分子多相系はバロプラスチックと呼ばれており、特に加圧下で固体(相分離)状態から流動(相溶)状態へと状態変化する高分子は低温成形することができるため、リサイクルの観点から着目されている。ここでは、バロプラスチックブロック共重合体の設計から構造および物性の制御について紹介する。
職歴
1999年 4月 京都工芸繊維大学 繊維学部 助手
2004年10月 マサチューセッツ工科大学 博士研究員
2007年 7月 地球環境産業技術研究機構化学研究グループ主任/研究員
2012年12月 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所准教授
2021年 4 月 京都工芸繊維大学 繊維学系 教授
現在に至る

14:10-15:10 座長 仙波健  ナノ構造ポリマー研究協会理事
講師:出口 茂 氏(国立研究開発法人海洋研究開発機構 生命理工学センター センター長)
演題: 深海インスパイアード化学:極限環境生命圏に発想を得たナノ構造の創成・利用
要旨:自然は常に科学の進歩を促す発想の源泉であり、深海とて例外ではない。本講演では深海の厳しい環境や深海生物に固有の生存戦略に発想を得た「深海インスパイアード化学」を概説する。深海熱水噴出孔に見られる高温・高圧環境の特性を利用したナノ乳化プロセス開発とナノファイバーの大表面積を活用した深海微生物資源の開拓を例として、深海から得た発想にコロイド・界面化学や高分子化学の創意工夫を加えて実現する新世代の海洋利用の姿を紹介する。
講師略歴:
1990年 京都大学工学部高分子化学科 卒業
1996年 京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻 単位認定退学
1996年 京都大学 博士(工学)の学位を取得(主査:砂本順三 教授)
1997年 科学技術振興事業団 長期在外若手研究員(スウェーデン、ルント大学)
1999年 海洋科学技術センター(現 海洋研究開発機構)入所。グループリーダー、チームリーダー、研究開発センター長などを経て、2019年4月より現職

【参加要領】 講習会費:ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料 非会員 5,000円
       申込方法:ここのよりお申し込みください。
または、氏名、会社、部署、電話、メールアドレス、住所等とさらに請求書が必要な場合はその旨を記載し下記へメールでご連絡下さい。

特定非営利活動法人ナノ構造ポリマー研究協会
企画責任者 理事
仙波 健 senba@ransp.jp

Author: xs498889