20260122 第66回ナノ構造ポリマー研究会

第66回ナノ構造ポリマー研究会- 固体電解質研究の最前線 -
今回の講演会では、電池やエネルギー機器の次世代デバイスにおいて重要な役割を担う「固体電解質」をテーマに、二名の先生方をお迎えしてご講演いただきます。まずは、無機固体電解質をご専門とされると同時に、ポリマー電解質を含む複合材料の研究にも取り組まれている田港先生にご登壇いただきます。無機と有機の両分野に精通された視点から、固体電解質研究の広がりや今後の展望について、示唆に富むお話を伺えることと思います。続いて、藤田先生より「柔粘性イオン結晶」の固体電解質への応用についてご紹介いただきます。柔粘性イオン結晶は結晶でありながら柔軟性を備えたユニークな物質であり、材料科学の観点からも大変注目されています。新しい可能性を切り拓く試みとして、非常に興味深いお話になると思います。
なお、先生方には、この分野に馴染みのない方にもご理解いただけるよう、基礎的な内容も交えてご講演いただく予定です。固体電解質研究の最前線に触れられる貴重な機会ですので、ぜひご参加くださいますようお願い申し上げます。

【日時】2026年1月22日(木)13:00-15:10
【方式】オンライン(Zoom)
【内容】
13:00-13:10 挨拶: 古河電気工業株式会社 加納 義久氏(ナノ構造ポリマー研究協会代表理事)

13:05-14:10 演題: イオン導電性ポリマーの蓄電池への応用
講師: 三重大学 田港 総 氏
概要:CO2排出量削減やSociety 5.0が目指す社会の実現が意識される昨今、蓄電池は高エネルギー密度化および高出力化、さらには安全性の向上が求められている。本講演では,方策の一つとなる「蓄電池の固体化」という切り口で、開発の鍵となる無機および有機の固体電解質の利点や課題などの現状について概観し、講演者のこれまでの成果を含めて蓄電池におけるイオン導電性ポリマーの応用について解説する。

14:10-15:10 演題: 柔粘性イオン結晶を用いた固体電解質開発の展望
講師: 上智大学 藤田 正博 氏
概要:柔粘性結晶は、分子レベルでは配向的、回転的な無秩序さが存在する固体物質として定義される。その無秩序さの結果として、高い可塑性と構成成分の拡散性を示すことが柔粘性結晶の特徴として挙げられる。柔粘性イオン結晶がLiイオン伝導体となることが報告され、新規固体電解質として最近注目を集めている。本講演では、柔粘性イオン結晶の基礎物性と柔粘性イオン結晶を用いた蓄電デバイスの開発について述べる。

【参加要領】
講習会費:ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料
非会員 5,000円
申込方法:
会員:ここから参加連絡に記入してください。(ログインが必要です)
ログインについてはHP上の「ログインについて」を参照ください。
詳細 https://ransp.jp/index.html/

非会員:氏名、会社、部署、電話、メールアドレス、住所等とさらに請求書が必要な場合はその旨を記載し
下記宛へメールでご連絡下さい。
特定非営利活動法人ナノ構造ポリマー研究協会
理事(会員委員/企画担当)
久保山 敬一
mail: kuboyama@ransp.jp

Author: xs498889