20241016 第19回TPE技術研究会公開講演会

第19回TPE技術研究会公開講演会

今回の公開講演会では当該分野の新進気鋭の若手研究者にご講演をお願いしました。産業技術総合研究所・室賀 駿様にはマテリアルズ・プロセスインフォマティクスに関するご研究の解説を、豊田中央研究所・平井隆行様にはポリマーブレンドの相構造制御、そして千葉大学・青木大輔先生には肥料に変換できるプラスチックについて話題提供いただきます。TPE技術に関連する最新の話題となっておりますので、奮ってご参加頂けますようお願い申し上げます。

【開催日】:2024年10月16日(水)13:25-16:45
【場所】:コンファレンススクエアM+ ミドル1+2会議室  (onlineはありません。)
東京都千代田区丸の内2丁目5−2 三菱ビル 10F
【内容】:
13:10-    受付開始
13:25-13:30 開会挨拶:加納 義久  特定非営利活動法人 ナノ構造ポリマー研究協会代表理事
13:30-14:30 演題「高分子の研究開発を加速するマテリアルズ・プロセスインフォマティクス」
産業技術総合研究所ナノカーボンデバイス研究センター主任研究員 室賀 駿氏
要旨: 研究開発の高速化、膨大な候補の中から人では見逃していた予想外の発見を促すことを目的にデータサイエンスを活用したマテリアルズ・インフォマティクスやプロセス・インフォマティクスが発展している。本講演ではこうした技術について紹介し、新たなデータ社会の中でのものづくりについて議論する。
14:30-15:30 演題「ポリマーブレンドの相構造制御による機能性材料の創出」
株式会社豊田中央研究所イノベーティブ研究部門研究員 平井 隆行氏
要旨: ポリマーブレンドは、異種ポリマーを物理的に混合して得られる材料であり、量産性に優れる特徴を有する一方、材料設計の自由度が低い点が問題となる。この問題に対して、我々はポリマーブレンドの相構造および反応性を利用することで多様な物性改質効果を実現し、高機能性材料を創出した。本講演では、このアプローチによって得た新規ポリマーブレンドについて、特に光学的機能を付与した複合材料の成果を紹介する。
15:30-15:40 休憩
15:40-16:40 演題「肥料に変換できるプラスチックとその機能化」
千葉大学大学院工学研究院准教授 青木 大輔氏
要旨: プラスチックのリサイクルにおける技術的な課題として、「安定性」と「分解性」の両立が挙げられる。カーボネート結合はそのままでは安定である一方、身近な塩基であるアンモニアと反応して肥料として働く尿素へと変換できる。この有機反応を、高分子系(ポリカーボネート)へと適用することで、ポリマー中のカーボネート結合を尿素へと変換できれば、分解生成物は尿素とモノマーの混合物となる。本発表では、使用後のプラスチックを肥料として活用する新しいリサイクルシステムとその将来展望について紹介する。
16:40-16:45 閉会挨拶:中嶋 健 TPE技術研究会会長
17:00-19:00 懇親会

【参加要領】
講習会費:ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料
非会員 10,000円
学生 無料
懇親会費:6,000円

申込方法:
会員:HPへログインし、「講演会参加連絡」より講演を選んで連絡ください。
非会員: 氏名、会社、部署、電話、メールアドレス、住所等とさらに請求書が必要な場合はその旨を記載し
下記 宛へメールでご連絡下さい。
特定非営利活動法人ナノ構造ポリマー研究協会
TPE技術研究会会長 企画責任者 中嶋 健
mail: nakajima@ransp.jp
【WEB申し込み】(会員向け)ここより参加連絡に記入してください。(ログインが必要です)
ログインについてはHP上の「ログインについて」を参照ください。
詳細 https://ransp.jp/index.html/

Author: xs498889