20221206 第59回ナノ構造ポリマー研究会(開催)

炭素繊維強化樹脂(CFRP)は、軽量かつ強靭であるため、既存材料をCFRPに置き換えることにより省エネ化が図れるなど様々なメリットがあります。しかしながらCFRPの生産には大量のエネルギーが必要で、リサイクルにも課題を抱えています。成形やリサイクルが容易になると考えられる熱可塑性CFRP(CFRTP)も研究・開発が進んではいますが、溶融粘度の高い熱可塑性樹脂のCFへの含侵や、樹脂とCFの界面の問題等に課題を抱えており実用化は限定的です。今回の講演会ではこのような状況を踏まえ、3人の有識者をお招きして炭素繊維強化樹脂の現状と課題、将来の展望についてご講演いただく予定です。多数の方のご参加をお待ちしております。

【日時】2022年12月6日(火)13:30-16:50

【方式】webを使用したオンライン(Zoom)

※ 参加希望者には、開催日前にZoom urlをお知らせいたします。

【内容】

13:30-13:40 挨拶:古河電工(株) 加納 義久氏(ナノ構造ポリマー研究協会副代表理事)

13:40-14:40 演題:炭素繊維強化プラスチックにおける界面の重要性と研究動向

講師:岐阜大学 入澤 寿平氏

概要:炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は,省エネルギー・新エネルギー分野に貢献する材料として,研究開発は活性化するばかりである.特に過去10年,熱可塑性樹脂を母材としたCFRTPの研究開発が活発であったが,未だに界面に関する課題が克服できずに汎用的な実用化へ至っていない.今回は,CFRPにおける界面の重要性について説明するとともに,課題を整理し,その課題に対する取り組みを紹介する.また,リサイクル炭素繊維の再利用においても界面設計が重要になりつつあるので,紹介したい。

14:40-15:40 演題:CFRPの界面制御検討

講師:富士フイルムビジネスイノベーション(株) 大越 雅之氏

概要:CFRP界面改質に対し下記検討した結果を報告する

・大気圧プラズマ処理

・ポリマーによる改質

・上記3Dプリンターでの応用

15:40-15:50 休憩

15:50-16:50 演題:炭素繊維強化プラスチックの現状と将来展望

講師:長岡国際技術士事務所 長岡 猛氏

概要:自動車及び風力発電用風車などの産業用途を中心として、炭素繊維強化プラスチックの市場が大きく伸びると言われている。本講演では、自動車での採用例を中心に炭素繊維強化プラスチックス(CFRP及びCFRTP)の現状を概説し、今後の市場拡大に当たっての課題と欧米の技術との差異と同技術のキャッチアップについて報告する。

 

参加要領

講習会費:ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料、非会員 5,000円

申込方法:氏名、会社、部署、電話、メールアドレス、請求書が必要な場合は、その旨を下記 宛へメールでご連絡下さい。

 

【ナノ構造ポリマー研究協会会員】

特定非営利活動法人ナノ構造ポリマー研究協会

会員委員 理事

久保山 敬一

mail: kuboyama@ransp.jp

WEB申し込み

講演会参加連絡

より参加連絡に記入してください。(にログインが必要です)

ログインについてはHP上の「ログインについて」をご参照ください。

詳細 https://ransp.jp/index.html/

Author: 久保山 敬一