第69回ナノ構造ポリマー研究会 講演会
本講演会は、物質の複雑な動きや変化を解き明かすための「共通の基礎」を学ぶ場です。高分子やコロイドといった身近で複雑な材料の研究では、一見異なる様々な現象の共通点を見抜き、シンプルな数式で解き明かす視点が欠かせません。基礎理論をしっかり理解することは、新しい研究のヒントや問題解決の糸口に直結します。多様な分野の基礎となる本質的な考え方を深く学び、今後の研究や開発に活かせる知見を提供します。多数の方にご参加頂きますよう、宜しくお願い致します。
日時:2027年2月19日(金) 13:20-15:00
方法:webを使用したオンライン(Zoom)
プログラム:
13:20-13:30 挨拶:中嶋健 氏 ナノ構造ポリマー研究協会代表理事
13:30-15:00 座長 臼杵有光 ナノ構造ポリマー研究協会理事
講師:土井正男 氏(名古屋大学名誉教授、東京大学名誉教授)演題: オンサガーの変分原理
要旨:オンサガーの変分原理とは、1931年にLars OnsagerがPhysical Review試に発表した二つの論文の中で述べられている原理である。第一論文でOnsgerは彼の相反定理を証明し、第2論文で変分原理について述べている。この仕事によってOnsagerは1968年にノーベル化学賞を受賞している。相反定理の方は多くの教科書に取り上げられているが、変分原理についてはあまり注目されてこなかった。しかし、Onsagerの仕事の意義は変分原理にあると私は思っている。Onsagerの変分原理は、高分子・コロイド系においては、特に重要である。教科書に書かれている理論式はほとんどすべてこの原理から導くことができる。それだけでなく、新しく基礎方程式を導くうえでも、またそれらの方程式を解く上での重要である。この講義では、この重要かつ有用な原理について解説する。
【講師職歴】
1970年 東京大学工学部物理工学科卒
1974年 東京都立大学助手、助教授
1989年 名古屋大学工学部教授
2004年 東京大学教授
2012年 豊田理化学研究所 フェロー
2013年 北京航空航天大学教授
2022年 国家温州研究院教授
【受賞歴】
1982/05/29 高分子学会賞 (高分子学会)「高分子濃厚系の粘弾性の分子論」
2001/03/12 Polymer Prize, (American Physical Soceity)
2001/10/23 Bingham Medal (The Soceity of Rheology、USA)
2003/05/15 レオロジー学会賞(日本レオロジー学会)
2005/01/20 Honorary Fellow of Institute of Physics, U.K.
2016/01 Foreign member of United States National Academy of Engineering USA
【専門分野】
ソフトマター物理学 レオロジー
【参加要領】
講習会費: ナノ構造ポリマー研究協会会員 無料、 非会員 5,000円
会員: WEB申し込み ここよりお申し込みください。
非会員:氏名、会社、部署、電話、メールアドレス、住所等とさらに請求書が必要な場合はその旨を記載し下記宛へメールでご連絡下さい。
【ナノ構造ポリマー研究協会会員】
特定非営利活動法人ナノ構造ポリマー研究協会
企画委員 理事
仙波健
mail: senba@ransp.jp