中国乗用車販売、1月は前月比-14.1% バッテリーEVが不振
中国乗用車協会が8日発表した1月の国内乗用車販売は205万台と、前月比14.1%減少した。前月比での減少は昨年8月以来。 前年同月比では57.1%増加した。 同協会の幹部によると、バッテリー電気自動車(EV)の販売が前月比37%減と、予想を大幅に下回ったことが響いた。今年も激しい価格競争が続く見通しという。 米EV大手のテスラなどは今年初めに値下げを実施したが、市場の需要は低迷している。
中国BYD、一部車種を40万円値下げ 他社も追随
中国の自動車大手、比亜迪(BYD)は19日、セダン「秦PLUS」などを値下げしたと発表した。秦PLUSは電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)で2万元(約40万円)安くなった。他社も追随しており、競争の激化は必至だ。秦PLUSの品ぞろえを刷新した。PHVは、2023年モデルは最低価格が9万9800元だったが、24年モデルは7万9800元になった。同社は8万元を切るEVとして小型車「海鴎(シーガル)」を販売しているが、これに次ぐ安さだ。PHVのセダン「駆逐艦05」も値下げした。小型車のEV「海豚(ドルフィン)」でも23日にモデル刷新を実施すると予告しており、同車種も値下げする公算が大きい。BYDは「電比油低(エンジン車より電動車が安い)」と宣伝し、エンジン車からEVやPHVへの乗り換えを消費者に促している。BYDに続く形で、他社も値下げに動いた。上海通用五菱汽車はPHVのセダン「星光」について、一部モデルを6000元安くすると発表。合衆新能源汽車のEVブランド「哪吒汽車(NETA)」や重慶長安汽車も一部車種を値下げや値引きすると明らかにした。中国の自動車市場では昨年から激しい価格競争が起きている。過度な値下げは、値下げ前に購入した消費者の不満を引き起こすほか、思うような販売につながらなければ収益が悪化するリスクもある。現地勢に加え、日本や欧米勢も厳しい選択を迫られている。
日系大手3社の中国新車販売が1月は全社2桁プラス トヨタは39%増
日系自動車大手3社の中国市場における1月の新車販売台数が6日、出そろった。トヨタ自動車が前年同月比39・2%増の15万8500台だった。ホンダ、日産自動車も2桁増と大きく伸びた。前年は春節(旧正月)に合わせた大型連休が1月にあったため、日系3社がそろって大幅減に陥っており、今年はその反動効果で伸びた形だ。 ホンダは57・3%増の10万960台、日産が37・9%増の6万5553台だった。前年実績を上回るのはトヨタとホンダが5カ月連続、日産が3カ月連続。トヨタは、春節前の需要取り込みにも成果がみられたと分析している。 中国市場では、電気自動車(EV)シフトを追い風に現地メーカーが販売を伸ばしており、日系メーカーはEVのラインアップを拡大して巻き返しを図っている。トヨタによると、EVやハイブリッド車(HV)などからなる電動車比率が、1月には40・7%となり、前年同月から7・6ポイント拡大した。 例年、春節の連休期間に販売が落ち込む傾向がある。中国では春節の連休時期が毎年変化するため、ぶれが生じないように1~2月のデータを合わせて分析することが多い。
BYD、低価格でEV業界を震撼させる新型コンパクトBEV「Yuan UP(ユアン アップ)」
ドルフィン以上、アット3未満の絶妙なサイズ。全長4310X全幅1830X全高1675mmB/Cセグメント相当のクロスオーバーSUV「Yuan UP」の公式画像がWeiboで公開された。価格を含めた詳細は正式発売となる3月を待つしかないが、複数の現地メディアは10万元(約208万円)~12万元(約250万円)のあいだで設定される見込みだと報じる。実現すれば、まさに爆安。しかもハンガリー、タイ、ブラジルなどで建設中の新工場でも生産し、アジア、欧州、中南米でも発売する可能性があるとのこと。プラットフォームは「e-Platform 3.0」、駆動方式は前輪駆動のみで、搭載するモーターは最高出力70kWと130kWの2種類が用意され、BYDオリジナルのLFPブレードバッテリーもそれに合わせて32kWhまたは58.56kWhが搭載される。航続距離はそれぞれ、301kmと401km(CLTPモード)。シートとドアパネルは豪華なレザー調の素材を採用しているようだ。このクラスとしては珍しく全車にヘッドアップディスプレイが標準装備されるという情報もある。
中国・スマホ大手の小米集団(シャオミ)、初のEV「SU7」を3月に量産開始
量産開始初月の3月にはSU7を約2000台生産する計画で、7月以降は月産1万台へ
シャオミの製品は高品質・低価格なことで定評があるため、SU7の販売価格に注目が集まっているが、現時点で公式発表はない。ネット上には、9万9000元(約210万円)、14万9000元(約310万円)、あるいは19万9000元(約420万円)とさまざまな憶測が流れたが、CEOの雷軍氏は、ありえない価格だと否定した。市場では現在、SU7の価格は25~37万元(約530~780万円)になると予想されている
中国・新興BEVの1号車は 0-100km加速2.95秒! 800万円で日本でも売る「SC-01」 「GT-Rニスモ」に迫る加速力!。大阪オートメッセ2024で日本初公開
中国のカスタムカーブランドである工匠派汽車科技(Tianjin Gongjiangpai AutoTechnology)が、スマホ・IoT機器大手のシャオミの出資を受けて、開発に着手。デザイナーで共同創設者である「Hou Wen」氏はドイツのシュツットガルト大学にて自動車デザインを専攻し、卒業後はヨーロッパのメーカーにてスポーツモデルの開発などに携わってきた。開発メンバーは、TCRのレーシングカーやラリーカーなどの競技車両の設計に携わってきたエンジニアたちで、鋼管スペースフレームの本格的なレーシングカーのような 構造で、運動性能を優先させた設計になっている。前後にひとつずつのモーターで総出力は320kw(425ps)を発生。ドライブモードの切り替えで、前輪駆動、後輪駆動、4WDの3つのモードを選択することができ、もっとも重量がかさむバッテリーは運転席の背後、ちょうどミッドシップになるレイアウトに搭載される。スペックを見ると、全長4105mmX全幅1380mmX全高1160mmとコンパクトで、車重は1370kg(アルミ製の外装を鋼管スペースフレームに被せている)。動力パフォーマンスは、0-100km/h加速で、2.95秒! マクラーレン「セナ」や、日産「GT-Rニスモ」に迫るタイムを記録し、しかも航続距離は520km(NEDC規格)を誇る。中国では2022年9月に発表があり、2023年からデリバリーを開始。すでに7500台のオーダーが入っていて、日本でも年内の発売に向けて販売元の興和産業と準備中。 予価は800万円で、中国と日本だけでなく、ヨーロッパでの販売も計画されている。
アメリカフォードとGM、他社との提携に前向き 中国競合に対抗
米自動車大手フォード・モーターとゼネラル・モーターズ(GM)の最高経営責任者(CEO)は15日、中国競合の欧米市場参入が加速する中、電気自動車(EV)の技術コスト削減に向けて他社との提携を検討すると明らかにした。 GMのメアリー・バーラCEOは、ウルフ・リサーチ主催のカンファレンスでの投資家向け講演で「消費者向けでない技術を中心に他社と提携し、研究開発や資本面で効率化できる方法があれば、全て参加する」と語った。フォードのジム・ファーリーCEOも別のプレゼンテーションで、EV用バッテリーのコスト削減に向け、提携に前向きな姿勢を示した。 欧米自動車メーカーは、比亜迪(BYD) など低コストEVを製造する中国メーカーとの競争にさらされている。 ファーリー氏は「世界中で中国と正々堂々と競争できなければ、今後数年間で収益の20─30%がリスクにさらされる」と警戒感を示した。 「競争力のあるバッテリーを確保することからスタートできる。一般的な円筒形セルを採用することで購買力に大きなレバレッジをかけることができる」と説明し、これをOEM(相手先ブランドによる生産)でやるべきかもしれないと述べた。 GMのバーラ氏は中国市場について、国内自動車メーカーの参入が市場の主流セグメントに集中しているため、GMはプレミアムと高価格帯に注力すると述べた。
テスラ抜いた中国BYDの進撃に衝撃。ベンツやフォードも「安い車」競争
経済専門誌フォーブスによると、米国内の新車価格は過去1年間で平均3.5%下落し、 電気自動車は10.8%急落した。自動車ディーラーが割引販売を増やした結果だ。BYDは「自動車産業の本陣」である米国市場も狙っている。メキシコに工場を設立するため妥当性調査に着手した。相対的に安い賃金と豊富な労働力を備え、米国のインフレ抑制法と米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の恩恵を受けられる。テスラのイーロン・マスクCEOも先月の業績発表で「貿易障壁がないならば(BYDなど)中国の電気自動車メーカーが競合会社を壊滅させるだろう」と話した。フォードのジム・ファーリーCEOは15日、「中国車は結局米国市場まで進出するだろう。公正な競争が行われないならばわれわれの既存収益の20~30%が減るだろう」と話し、「BYDの小型電気自動車シーガルに対抗できるほど値段が安い車を出す」と宣言した。高級車の代名詞であるメルセデス・ベンツは今年、米国での販売促進に向け低価格モデルに集中する方針だ。米ラスベガスで開かれたディーラー会議で「トップエンドではなく低価格モデルに重点を置いて収益性を最大化することにした」と発言した。テスラは昨年から米国と中国などで車両価格を下げたり相対的に価格が安いLFP系バッテリーを搭載した車両を発売している。韓国・自動車融合技術院のイ・ハング院長は「産業が成長段階に入る時はチキンゲームが起きる。これを契機に業界の構造調整が進んだ後には電気自動車産業の成長速度がさらに早くなるだろう」と話した。
中国新興EVブランド販売ランキング、ファーウェイの「AITO」が初の首位
華為技術(ファーウェイ)と賽力斯集団(SERES)が共同運営するEVブランド「問界(AITO)」の1月の販売台数は3万2973台。前年同月比636.8%増、前月比34.8%増と大きく伸びた。主力のSUV「M7」の販売台数は過去最高を更新し、3万1253台と単月では初めて3万台を突破した。2位の理想汽車(Li Auto)は2023年通年の販売台数で首位に輝いたが、販売台数を前月比で38.1%減らし、3万1165台。前年同月比では105.8%増だった。3位の零<足包>汽車(Leap Motor)は1万2277台。前年同月比では977.9%増となったが、 前月比では34.1%減となった。注目は、1月10日に予約販売を開始したグローバル対応 の新型EV「C10」で、すでに2万3500台分の予約を受注している。ミッドサイズのSUVで、レンジエクステンダータイプとBEVタイプの2種類を用意する。
《 自動車関連情報 》
日産サクラを「家の蓄電池」にするとどれだけ電気を使える? 試行錯誤の日々
トヨタ・ヤリスクロスのハイブリッドは街乗りの場合1Lで27kmくらい走る。現在1Lの ガソリン単価が168円なので、これを計算すると1kmを走るのに6.22円となる。一方、 サクラのほうは、1kWhあたり7.5kmだとしても3.89円と約半額になる。一方、太陽光発電で充電した場合は、タダともいえるけれど、売電価格が8.5円/kWhだからこれを元に考えれば1.13円/km。これはサクラの購入費、V2Hシステムの購入費を考えなければの話なので、安いとはいい切れないけれども、気持ちはいいところだ。ここからが問題。そのサクラを再び自宅でV2Hに接続して放電を開始してみたが、どうなるのか…。確かに確実に放電はされていているが、どうもバッテリーの減りが早い。ニチコンのアプリだけで細かくチェックすることはできないが、1.0kW程度しか使ってないのに、1時間で10%程度バッテリーの残量が減ってしまっていたのだ。普通に考えると1kWhを使えば5%の減りのはずだから倍近いスピードで消費してしまっている。絶対おかしい。以前、家庭用蓄電池の変換効率が充電/放電の往復で85%程度というのを見た記憶があり、最近はそれが改善されている、なんてことも読んだ気がするが、そこに遠く及ばないのではないか。しっかりデータが取れているわけではないけれど、どうもここに問題がありそうだ。
川柳
◎今はハグ、昭和の人は、抱擁だ
◎裏金を、まずは全額、能登送れ
◎ミサイルを、花火と思う、あの親子
◎ちょっと待て、口裏合わせ、参加する
宮本政義
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